ホームページを開設しようとした時、最初に悩むのが「ドメインの種類」と「ドメイン名」です。
ドメインはウェブサイト運用に大きく影響する一部ですが、その種類が多すぎて迷ってしまう人もたくさんいます。
どういう基準でドメインを決めれば良いのか、いまいち分からないものですよね。
また、「.jp」、「.net」や「.com」などの定番トップレベルドメインは人気が高く、「使用したいドメイン名が既に登録されていた…」といった体験がある人もいらっしゃるかもしれません。
今回、.com/.net/.jp/.info/.org/.bizなどのトップレベルドメインの種類とその違い、そしてトップレベルドメインを含めたドメイン名の決め方についてお話していきます。
そこで今度は、ドメインの意味や種類、SEOへの影響についてご解説します。これからウエブサイトを作ろうと考えている方や、ドメイン入手で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
とりあえずドメインの使い道をチェック
まずはドメインの使い道について見ていきましょう。
ドメインはURLの末尾に位置する文字列を指し、当社サイトのURLで例えると、「https://neoten.jp」の「neoten.jp」がドメインに該当します。
また、ドメインの一番後ろにつく部分をTLD(トップレベルドメイン)と呼ばれます。私たちのサイトのドメインで例えると「.jp」がトップレベルドメインになります。TLDは「.com」や「.jp」「.org」「.net」などのいろいろな種類があります。
ドメインは「インターネット上の住所」になります。ウェブサイトにアクセス、Eメールを送ったりする際に必要な情報です。
ドメイン名・ドメイン種類の重要性
まず、多くの人が誤解しがちなことなので最初に言っておきますが、新規ドメインの場合は、ドメイン名がSEOに直接的な影響を及ぼすことはほぼありません。
「.jpじゃなく.netにしたせいで検索エンジンからアクセスが集まりにくい」だとか、「ドメインに“ukulele”が含まれていたら“ウクレレ”というキーワードで上位表示しやすい」なんてことはないということです。
では、ドメイン名はどんなことに影響するのか?
主に以下の2つです。
- 価格
- ユーザーの印象
価格
ドメインを取得しようとした時、一番最初に目につく違いが、トップレベルドメインごとの価格だと思います。
お名前ドットコムの例だと、ドメインは取得して1年間使用するのに百円弱~数千円と、これくらい価格に違いが出てきます。
ただし、安く取得できるドメインは、2年目の更新の際に大幅に価格が上がるため、長い目で見れば2年以上の運用を考えるとどれも年間千円~数千円といったところです。
このように、取得するトップレベルドメインによって価格に違いが出てくるというのが一つです。
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ユーザーの印象
そして、もう一つがユーザーの印象です。
サイトに訪れたユーザーがURLを目にした時の印象、SNSで共有された際のリンクを目にした時の印象などですね。
その時の印象により、サイトを覚えてもらうこともありますし、SNSのリンクも躊躇せずにクリックすることが出来ます。
分かりやすい例だと、お名前ドットコム(onamae.com)や、価格.com(kakaku.com)なんかも印象が強いですね。
一度サイトに行ったら「kakaku.com」というドメインが頭から離れられないです。
特に濃いユーザーを集めてコミュニティを構築する特化型ブログにおいては、
ドメインでブランディングするのは重要です。
一方、アドセンス目当てのごちゃまぜブログ(雑多ブログ)の場合は、あくまで記事ごとの集客が肝でブログ自体に興味を持ってもらう必要性はそこまでないので、ドメイン選びはあまり重要ではありません。
主要なトップレベルドメインの種類は?
それでは次に、主要なトップレベルドメインの種類とその違いについて説明していきます。
ドメインの意味や種類について見ていきましょう。ドメインの中で「.(ドット)」の一番後ろにつく部分が TLD(トップレベルドメイン)と呼ばれるけど、この部分の文字列によってドメインんの種類を分けることができます。
gTLD(分野別トップレベルドメイン)
gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン/分野別トップレベルドメイン)は、ドメインユーザーがどこで住んでても入手できるドメインを指します。具体的には以下のような種類があります。
- .org:Organisation、個人や非営利団体、非営利組織用のドメイン
- .com:Company、Commercial、商用向けという意味で、世界的に最も登録数の多いドメイン、商業組織用のドメイン
- .net:Network、インターネット関連、ネットワーク用のドメイン
- .biz:Business、個人・法人の商用目的
しかし、本来は上記のような目当てで使用されていましたが、誰でも入手することができます。
上記のドメインも今では特にその意味に関わらず使われているので、そこまで重要ではありません。
強いて言うなら、これらの中でも「.com」「.net」「.jp」は一般的なドメインなので、ユーザーからは特に不信感を持たれないでしょう。
これらのgTLDは「ICANN」という仕組みが管理しており、上記を含む22種類のgTLDが使用されています。
ccTLD (国コードトップレベルドメイン)
ccTLD (国コードトップレベルドメイン)は、他のトップレベルドメインと違ってISO(国際標準化機構)で規定された二文字の国コードを使います。。例えば、日本のccTLDは「.jp」であり、日本に日本に住んでいる人じゃなかったら入手することができません。
また、ccTLDはセカンドレベルドメイン(トップレベルドメインの直前の文字列)によって「属性」を分けることができ、特定の条件を満たすことで登録可能です。たとえば「.jp」であれば、以下のようなものがあります。
- 「co.jp」…日本国内で登記されている会社・企業が登録可能
- 「ac.jp」…学校教育法などの規定による日本国内の教育機関が登録可能
- 「go.jp」…日本国の政府機関、各省庁などが登録可能
- 「or.jp」…日本国内の特定の法人組織が登録可能
新gTLDが多数登場
また、最近では新ドメインと呼ばれる「新gTLD」がたくさん登場しています。
「.com」や「.net」、「.org」といったgTLD、あるいは「.jp」や「.us」などのccTLDは地域や用途によって使用されていましたが、最近は「.tokyo」や「.shop」「.game」など、より具体性を持った新ドメインが存在します。
他にも以下の様な「新ドメイン」と呼ばれる最近取得できるようになったドメインもあり、主要ドメインでは既に使われているような短いドメインでも取得できることもあります。
- .xyz
- .top
- .club
ドメインの種類とSEOの関係は?
トップレベルドメインの重要な種類についてご紹介しましたが、次はトップレベルドメインの種類とSEOの関係性について解説していきます。果たして、ドメインの種類によって検索結果の表示順位は変わるのでしょうか。ドメインの種類とSEOの関係性を見てみよう。
ドメインの種類でSEOに変化はない
ドメインの種類によって取得しやすさや価格が違うから、SEOに有利・不利があると思う人がたくさんいます。
ですが、実際のところウエブサイトの運用に使用しているトップレベルドメインの種類によるSEOへの影響はないんです!「co.jpのサイトは日本の企業だから安心」といったイメージを与えられる可能性は考えられますが、検索結果の表示順位には大きく影響しないと考えてよいでしょう。
気に入ったものを選べばOK
SEOの面でドメインの種類による大きな違いは表れないとお伝えたけど、ではトップレベルドメインの種類はどうあって選択すればいいのか。もっとも大切なのは、「気に入ったもの」を選ぶこと。たとえば、読み上げたときの語呂が良い、それから文字列の並びが覚えやすいなど、直覚で選んで問題ないでしょう。
ドメインの種類よりも独自ドメインかどうかが重要!
ウエブサイトを管理する上で、ドメインの種類よりも重要なのが「独自ドメインか否か」です。ホームページ管理に使用するのが独自ドメイン、あるいはサブドメイン。このふたつのほうが SEOに大きく影響してきます。では、なぜ独自ドメインが重要なのか、細かく見ていきましょう。
独自ドメインは「一戸建て」、サブドメインは「ビルの一室」
まずは、独自ドメインとサブドメインの違いについて確認してみましょう。ドメインはインターネット上の住所の役割を果たすとお伝えしましたが、独自ドメインは「自社ビル」をイメージすると良いでしょう。自社ビルであれば、いくら近くに他社のビルがあったとしても住所が重複してしまうことはありません。
一方でサブドメインは、「ビルのテナント」のようなイメージです。独立した住所を持っているわけではないため、地図上では他社のテナントも同じ住所として表示されてしまします。
ビジネス利用のホームページで独自ドメインが推奨される理由
それではなぜ、ホームページを管理する上で「独自ドメインかどうか」が重要視されるのでしょうか。その理由は、サブドメインが自分だけの所有物でないのに対し、独自ドメインは自分だけの所有物であるからです。
サブドメインの場合、あくまでも「ビルのテナント」なのでビル名(ドメイン名)を決定することはできません。一方で独自ドメインでは、自社が所有するビルなので自由にビル名を決定することができ、ブランディングや認知度向上にも役立てることができるのです。
また、SEOの面でも独自ドメインとサブドメインでは「差」が現れます。独自ドメインのウエブサイトにコンテンツが蓄積されれば、検索エンジンからの評価はそのドメインにそのまま蓄積されます。しかしサブドメインのウエブサイトでは、蓄積されたコンテンツはドメイン提供元のものでもあるのです。さらに、同一ドメインの他のサイトが検索エンジンからのペナルティを受けた場合には、自分のサイトまで悪影響を受ける可能性すらあるのです。
独自ドメインのメールアドレスで信用性アップ
独自ドメインの取得が推奨される理由として、メールアドレスを入手できる点も挙げられます。
独自ドメインを入手している場合、契約しているレンタルサーバーに独自ドメインを登録し、 DNS(ドメインネームサーバー)に情報を登録することでメールアカウントを利用可能です。
たとえば、「○○○.com」というドメインを取得していれば、「info@○○○.com」や「(社員名)@○○○.com」といったメールアカウントを使用することができるのです。
独自ドメインのメールアドレスであることは、ビジネスを行う上で非常に重要です。GoogleやYahoo!のフリーメールを使用している会社が、お客さんから信頼を得るのは難しいと言えるでしょう。
そのため、ウェブサイトはまだ開設していないものの、事業用のメールアドレスを作成するために独自ドメインを入手しているという人もいるのです。
初めてのホームページで中古ドメインは難易度が高い?
ウエブサイトを開始する場合、新たに独自ドメインを入手するのが一般的ですが、「中古ドメイン」を購入するケースもあります。中古ドメインとは、昔に使用されていたものの現在は使われていないドメインで、中古ドメイン販売サービスを通じて購入することが可能です。。
中古ドメインは、昔にそのドメインで管理されていたサイトの評価が引き継がれるという特徴がありますが、ドメイン名を決められないほか、昔に管理されていたサイトのペナルティまで引き継いでしまう恐れがあるなどデメリットが存在します。そのため、はじめてのウエブサイト運用では新規で独自ドメインを入手するのが安心だと言えるでしょう。
中古ドメインの特徴や注意点については以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。
ドメイン名の決め方
続いて、ドメイン名の決め方について説明していきます。
ポイントやドメインを付ける方法として、
以下の5つが挙げられます。
- 短いドメイン
- サイトのジャンルが分かるドメイン
- キャッチーな造語
- ビジネス利用ドメイン
- 自分の名前
- ブログ名と対応したドメイン
短いドメイン
ドメインはできるだけ短くすることを心がけましょう。
ユーザーが直接URLを打ち込むのに手間がかかりませんし、短いほうが印象的な場合が多いですし、信頼感も大きいです。
例えば、「http://cosmetics.com」と「http://super-high-quality-cosmetics-store.com」。
前者の方が、すぐに「cosmetics」という字が見えますし、オフィシャル感がありますよね。
ただ、ドットの前のドメイン名は3文字以上というルールがあるのですが、
「.net」や「.com」などの主要なドメインの場合は短いものはほぼ残っていません。
新ドメインや日本在住でないと取得できない「.jp」などで、3~4文字のドメインを取得してブランディングに活用するのもいいでしょう。
サイトのジャンルが分かるドメイン
ドメインを決める選択肢の一つとして、ドメインを見ただけでサイトのジャンルにするというのもいいでしょう。
ドメインによってサイトの内容に信頼感が増すこともありますし、SNSでリンクが共有された時に特に不審がられないでしょう。
また、特化ブログの場合は日本語ドメインを使うのもおすすめです。
サイトを訪れた時のインパクトが増すので、サイトの印象とドメインが結び付けられて、「健康のことなら健康.comだ」というようなブランディングに役立ちます。
ただし、日本語ドメインの場合はSNSで共有された時、ドメインがPunycodeという「http://xn—〇〇」のような変換されるので注意しておきましょう。
自分の名前、ジビジネス利用ドメイン決め方
ビジネスなどで、自分を売り出している場合などは、自分の名前をドメインにするのも一つの選択肢です。
アフィリエイトで情報発信をしている人によく見かけますね。
ヤマダ電機という方だったら、『http://yamada-denki.com』とすることで、
「ヤマダ電機のホームページ」というブランディングをすることができます。
ブログ名と対応したドメイン
ブログ名とドメイン名を対応させることで、よりユーザーに強い印象を与えることが出来ます。
上述した、お名前ドットコム、価格.comなどがその例ですね。
ブランディングという意味では、最も効果的なので、ブログ名をオリジナリティのあるものにするのなら、この、ブログに合わせたドメインにするという選択肢をおすすめします。
気に入ったドメインでウエブサイトを管理しよう!
以上、ドメインの種類、意味やドメイン名の決め方についてでした。
いろいろな種類のトップレベルドメインがあるためどれを選ぶべきか迷ってしまいがちですが、基本的には気に入ったものを選べば問題ないでしょう。重要なのは、ドメインの種類よりも独自ドメインで管理することです。気に入ったドメインを取得して、ウエブサイトを開始してみましょう。
前述しましたが、新規ドメインの場合はドメイン決めはSEOに直接的な影響はないので、ドメインによって稼ぎが変わったりすることはありません。
やはり重要なのはコンテンツです。
それよりも、長く運営するなら、自分がサイトに愛着を持てるようなドメインにすることの方が重要だと考えています。
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